[これから開業される弁護士・士業の方向け]
開業をする際のto doリストを備忘のために列挙しておきます。
事前
□ 事務所の場所の確保
- 電話線があるか
※IP電話が普及し始めているため、電話線がない物件もあります。
- インターネットの設備
- お手洗い
※お客さんがいらしても問題ない程度に十分にきれいかを確認しておきたいで
すね。
- エレベーター
※古い物件の場合は、エレベーターがない場合があるので注意が必要です。
- 騒音・臭気
- 治安
※相談者の方が来所することを考えると、少なくとも来所時間帯は相談者の方
(特に女性)が不安を感じない場所である必要があります。
- セキュリティ
※記録を守り、相談者の方、自己の安全を守るために、ある程度のセキュリ
ティは備えておきたいです(特に、紛争性の高い家事事件などを扱う場合は
必須となります。)。防犯カメラの設置、セコム等の加入や、ドアの施錠
(2つ以上の鍵)、事務所内での非常口の確保などが考えられます。
- 以前にどういうお店、事務所が入っていたか
※仲介業者に従前に入っていた会社等(一つ前だけでなくそれ以前のものも
含む。)を聞いておくのは必須です。従前の会社が反社などである場合には
厄介なことになる可能性があります。また、少なくともGoogle Mapを調べて
以前のお店の登録が未だに存在しないかを見ておきたいところです。以前の
お店がある場合はビジネスオーナーが競合してしまい、登録までにかなりの
時間がかかりますので(下記参照)、できれば開業前にGoogle Mapの対応
をしておきたいです。
- 周辺にどういうお店、事務所が入っているか
□ 電話/FAX
□ 内装
以下は、できれば事前に整備しておきたいのですが、弁護士会への変更事項の届出が開業後となっており、仮に、事務所名(仮)決定後から届出までに他の人がその事務所名の事務所を設立してしまうと、事務所名(仮)を変更する必要が生じうるので、注意が必要です。日弁連が事前の届出を認めてくれるか、仮事務所名の予約を認めてくれればこういう懸念はなくなるのにな、と思った次第です。
□ 弁護士賠償保険
□ 法テラスの届出
□ 名刺作成
□ ホームページ
□ メールアドレス
□ Google Mapへの事務所登録
※Googleマイビジネスに
おいてビジネスオーナーの申請をする必要があります。申請後、あなたの事務所
が本当にその場所にあるかを確認するために郵送物が送られてきます。ここまで
に19日間程度かかると言われています(私の場合は15日間でした。)。ビジネス
オーナーの競合がない場合は、郵送物に記載のコードを所定の箇所に入力すれば
それでGoogle Map登録は完了ですが、ビジネスオーナーの競合がある場合(前の
店舗がGoogleマップに情報を残したままにしているなど)には、さらなる審査が
必要となるようです(私の場合、新型コロナの影響でこの審査にさらに3週間ほ
どかかりました)。
事後
□ 弁護士会への独立開業の届出(変更事項の届出)
□ 判例検索システムの申込み
□ 各種書式を新事務所向けに
□ 挨拶状
などなど
もう開業してから2か月ほど経過したので、だいぶ忘れてしまった点もあると思いますが、ご参考になりましたら幸いです。