NY弁護士資格の更新(Reregistration)の手続

[NY州弁護士資格を取得された方向け]



最近、NY州弁護士資格の更新手続をしましたので、備忘のためにもこちらに記しておきたいと思います。

まず、同資格を更新する際、「practice law in New York」の推定を覆すことができない場合には、CLE(continuing legal education)の研修を事前に受けておく必要があります。登録後2年までの間は、1年に16単位、2年で合計32単位を受ける必要があります(詳しくはこちらのブログをご参照ください。)。

仮に、更新時期との関係で、最初の更新時までに登録から2年が経過していない、という場合は、最初の1年間の16単位まで修了していればいいことになっています(正確にはこちらの”Instructions for Registering Online”の10をご参照。更新時期に関してはこちらのブログをご参照ください。)。

実際に更新する場合は、こちらのサイトからご自分のアカウントにログインをします。そして、最初のページのRegistrationの箇所の「Register Now」をクリックします。



すると、再登録(更新)に必要な情報として、
1. CLEのクレジット数、次年度に持ち越すCLEのクレジット数
2. Pro bonoをした時間数
3. クレジットカード情報
がリストアップされています。

「pro bonoをした時間数」とありますが、焦る必要はありません。これは、義務ではなく、情報も匿名で収集しているというだけのようです。一応、倫理規則では、毎年50時間のプロボノをするのが望ましい(Rule 6.1)、とありますが努力義務となっています(正確には、こちら)。

あとは、指示に従って、入力、確認していくだけです。

Step 1は、現在の登録事項(氏名、事務所等)の確認、
Step2は、CLEの申請(子どもの養育費支払義務の有無、倫理規定を読んだことの確認)、
Step3は、pro bonoの時間数及び寄付金額の申告、
Step4は、クレジットカード情報の入力、
Step5は、これまで入力した事項の確認とそのverification、
となっています。



Pro bonoの時間数については、私の場合、無料相談や無料で動いた時間数を入力しました。また、「その他のpro bono」の欄もありますが、これは法律問題にかかわらないようですので、ロータリークラブでの活動や寄付も入れてみました。

ちなみにですが、クレジットカード情報の入力で面白いな、と思ったのは、billing addressの箇所で、zip codeを入れる箇所がありますが、きちんとoutside USをチェックする欄があるんですね。Zip codeでの認証が必要だと、日本のクレジットカードが使用できないので困るな、と一瞬思いましたが、このサイトでは問題なく日本のクレジットカードが使用できました。外国在住の資格保有者が多数いることが前提となっているんですね。

個人的には、最後のverificationの部分で、”By checking this box, …this constitutes my electronic signature”の部分が興味深かったですが(electronic signatureとdigital signatureの違いなど)、これについては、別の機会に書ければなと思います。

以上、ご参考になりましたら幸いです。