最近、セキュリティクリアランスについてのお問い合わせを受けることが多くなりましたので、参考となる文献、資料、ウェブサイトなどを以下まとめておきます(都度追記します)。
<日本政府の議論の動向について>
<日本の適性評価制度に関するデータ>
- 「特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施の状況に関する報告」https://www.cas.go.jp/jp/tokuteihimitsu/hokoku.html
<各種文献・資料>
- 永野秀雄教授「米国における国家機密の指定と解除 : わが国における秘密保全法制の検討材料として」(2012年3月)
米国の機密情報の指定要件や機密指定の対象となりうる情報について詳述されています。永野先生は有識者会議のメンバーです。 - 永野秀雄教授「米国における科学者・技術者に対するセキュリティクリアランスー量子情報科学を中心に(上)(下)」(CISTECジャーナル2021年3月・5月号)
現行の米国のセキュリティクリアランス制度の紹介とともに、科学者に対してどのように適用されているのかが極めて詳細な例とともに記述されています。 - 福田健志氏「米国のセキュリティ・クリアランス制度と日本における議 論―研究者への適用をめぐって―」(国会図書館、2022年3月)
現行の米国のセキュリティクリアランス制度と、それが研究機関にどのように適用されているのかがとても分かりやすく記述されています。 - 大川信太朗弁護士「日米におけるセキュリティ・クリアランス制度と日本において議論されている新たなセキュリティ・クリアランスに類似する制度」(CISTECジャーナル2022年9月号)
現行の日本と米国の制度、及び現行の議論が日本のビジネスに与える影響について記述されています。表がたくさんあり、視覚的にも分かりやすいです。 - 拙著PPT資料「セキュリティクリアランスについて~米国を中心に」(CISTEC第34回研究大会)
- 拙著「セキュリティ・クリアランス~米国の制度紹介と我が国における制度導入に関する若干の考察」(CISTECジャーナル2022年11月号)
- 拙著「セキュリティ・クリアランス:米国制度のご紹介と日本導入にあたっての諸論点(1)(2)」(JNSAメールマガジン2023年3月・4月)
<Industrial Security Agreement (ISA)>
Industrial Security Agreementは、国家間で機密情報の共有を承認し合い、その協定に基づき、条件を満たした民間企業も機密情報の共有を受けることができるという産業保全協定のことです(第3回有識者会議資料1・1頁参照)。
- 米豪間ISA:AGREEMENT BETWEEN THE GOVERNMENT OF THE UNITED STATES OF AMERICA AND THE GOVERNMENT OF AUSTRALIA CONCERNING SECURITY MEASURES FOR THE PROTECTION OF CLASSIFIED INFORMATION
- 英加間ISA:CANADA / UK INDUSTRIAL SECURITY ARRANGEMENT
ご参考になりましたら幸いです。